もっと遠くに「あそこに」いい花が咲いてる、遠くまで届くと作品のバリエーションが増える、だから一歩深く「超望遠も知ってみよう」知らないよりも知っておくといいよ。
撮るモノによって、超望遠は楽しい。これからの季節の花「蓮」これは池の大きさにもよるけど、開花の時期の幅が広く遠くによい色の花が咲いていたりする、そんな時、蓮に限らないのだけど、届く範囲の撮影となってしまい、残念な作品止まりになる。やはり、作品はその花のクオリティーが高い方が良いに決まっている。だから、長い焦点距離ほど「腕を超える自由度がある」・・ここも「選ぶLENS」の要素をも1度振り返る、①から⑤を見てみる。
ここに焦点距離400mm以上のソニーαの望遠ズームを3本並べて解説してみます。
どのLENSも最大撮影倍率は0.2以上なので
写る大きさは満足ですね。では、一番倍率の大きい 100-400GM 0.35 これはすごいですね、最短撮影距離が約1mと近くも強く
400mmまで届く、GM特有のボケの柔らかさと解像感の高さで表現も豊か、この撮影距離だと例えですが「小物撮り」まで撮れるほど、お花にも強いLENSです。でも、お値段が・・
次に200-600G焦点距離は最大距離で申し分ないのですが、お花と考えると最短撮影距離が2.4mでは限定され、遠くの高山植物とか離れているものになってしまいます。だから、このLENSの開発意図は撮影距離がある動きモノ「スポーツ」「飛行機」「野鳥」「レース」「電車」などなどを考慮しLENSバランスやAF駆動、シャープさに視点を置き開発されたLENSと言えます。そして④の重さ、軽くないことも忘れずに。
先日、お客様からこんな話を聞きました(実話です)
ご年配の方が山登りで高山植物を撮りたい、今までコンデジ程度しか使って無く、α7Cの発売によりデジイチフルサイズに興味を持ち、勧められて購入。LENSはスタート時、高山植物しか撮らないので山でも届くLENSを購入したい。200-600を勧められるも値段が高いので安価でコスパのよい150-500を勧められて購入。しかし、重さまで意識がなく購入後にカメラに装着、2000gあるLENSはとても重くて山に持って行けなかった。①から⑤の要素を知らなかったから焦点距離と価格だけで購入してしまい残念に悔やんでいました。ここでもう一本のLENS APS-Cの70-350G 525mm相当のLENSが出てくるのですが、この話はこの先<テーマ2の二> コンサルの受け方に続きます。
お腹いっぱいかもしれないけど(^^ もひとつ深く入って単焦点大口径のLENSもボケのめちゃくちゃ綺麗なLENSがあるので、選択肢に入れるならば知っておくとよいですね。
次の写真はSEL135F18GMで撮影したものです、背景の蕩けるようなボケ感いいですよね。
ここに3本の単焦点GMLENSを並べて見ました。もうみなさん知っている圧倒的な解像力と柔らかいボケ感で有名なLENSで、ポートレートはいうまでもなく、いろんな被写体にその描写力は周知の世界です。では、お花も当然撮れますがどんなお花が適しているか? それは①から⑤で見えてきます。50GM素晴らしいLENSですね、大口径開放F値1.2 この描写は次元の異なる夢のような幻想的なボケの世界をみせてくれます。85GMも女性を撮ったら輪郭のキリッとした描写に対してどんな背景も邪魔しない柔らかい表現をします。でも、②の数値を見ると0.12・0.17と少し小さいですね。なので、花の大きさによります。大きめの花はそのLENSの力を発揮してくれますが、小さめの花を撮影した場合、その表現領域を理解していないと、きっと「もう少し大きく撮りたい、けど近づけない」と思うことでしょう。
「撮り切る」人でなければ、「あとでトリミングすればいい」となるので、大丈夫です。
しかし、私の狙いは「撮り切る」ことが前提、その構図も含めて、その場でご自分のイメージを大切にして作品を撮る、なので、「あとで」はなしで、それであれば「クロップ」をしてその場の作品作りなら、この撮影倍率でも1.5倍の焦点距離になるので「撮り切れ」ます
ここで、「あとで」の話を入れてしまうとなんでも良くなります。ちなみにRAWで撮影して、そのあとはほぼ撮って出し、と意識されて楽しんでいる方もいますが、そこにこだわりがなければ、人の心理として「加工」して「どうだ」という作品に仕上げてきます。
結局、LENS性能がそこそこでも「加工する」技術に長けている人は特によい高いLENSで撮らなくても収差も補正し解像感も高められ、ボケ感も最大限表現することができます。
なので、そういう話は別の楽しみとしておいておきましょう。話は戻りますが、そうなると残るは3本目のSEL135F18GMこれはどうでしょう?
このLENSはミノルタのゾナー時代から、無色透明の大きなボケが有名で、その描写力も引き継ぎながら、GMの圧倒的な解像感が加えられて、どんなものを撮影してもボケ表現の好きな人は「幸せ」になれます。価格も高いですが、重さも含めて忘れてしまうほど、私の好きな、というか誰しも好きなLENSです。 あっ、お花ね、②の数値を見てもらうと0.25これだけあれば、小さいものも強いですね。写真はマーガレットですが、どうかな? 感想は人それぞれだから、「これで?」と思う人もいるかもしれないけど、0.25の数値の表現はこんな感じとみて頂くと良いですね。
もひとつポイントは135mmという中望遠なのに①の最短撮影距離が85mmよりも短くて撮影環境にも自由度が高いです。ちなみに最大撮影倍率というのは、撮影距離と焦点距離から求められるので当然なのですが、難しくなるのでそこは忘れて下さい。なにしろ近くでも撮れて=大きく撮れると思って下さい。その上大口径のボケが綺麗で、よく私が説明するときに
「このLENSを持ってお花畑にいくと遊園地に入った時みたいにワクワク感が止まらない」とお話ししています。 この<LENSNo.5>のタイトルですが「欲しいものへ深くはまる」というのは、もう一歩深い話=難しい話という意味ですが、これがわかってこれらのLENSに興味が湧いてしまうと、、「深いところ(沼)」にはまってしまうかもです。<LENS No.4>で必ず試してください! とお話ししていますが、この大口径単焦点GMLENSは試してはいけません! 警告しておきます(^^
どうですか? 数値比較があるので話が少し難しかったかもしれませんが、写真もプラスするとイメージはわかりやすいと思います。どちらにしても、「どんな感じに撮りたい」という自分のイメージをどんどん作って行ってください。その先にコンサルがあります。それでは<テーマ2の二> コンサルの話は、また明日以降にしましょう! 楽しみに。
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